Xgen Interactive Grooming Workflow 2

May 16, 2024

皆さんこんにちは。社員の田島です。

Xgenワークフロー前半に引き続き、後半をやっていきたいと思います。

後半では下記Workflow一覧の項目７番（モディファイアの追加①）から始めます。

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最後までどうぞよろしくお願いいたします！

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Workflow 一覧

（前半記事）

１．　リファレンスの準備

２．　頭皮メッシュの準備

３．　UV展開

４．　Create Description

５．　ガイドの作成（ヘア形成）

６．　マップの作成

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（後半記事）

７．　モディファイアの追加①（Clump）←ここからスタート！

８．　めり込み調整

９．　スカルプト

１０．モディファイアの追加②（noise, cut等)

１１．Transfer

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ではさっそく始めていきましょう！

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7. モディファイアの追加①

Clump Modifier

髪のまとまりを作成し、毛束を表現します。

作成する髪型によりますが大体3段階くらいに細かさを分けてClumpを入れたりします。

【Add Modifier > Clump】からClump Modifierを追加します。

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Clumpを入れる度にまずやること

・Clump Map内Use Control Mapにチェックを入れる

・Region mapとRegion maskをコピペでCustom mapとControl maskの中に入れる

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そうすることで、Clumpされる髪の毛がRegion Controlとガイドに沿うようになります。

（頭の中にめり込んでいた髪の毛もすっきり！）

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拡大画像

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Clumpの全体の効き具合はClump Modifier項目のMaskから調整可能です。

Clump Scaleは根本から毛先までのClump強度を調整できます。

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次に、毛束のバリエーションを作成してみましょう。

Clumpは大きいかたまりの毛束から作成し、中くらい、その中の細かな毛束、という風に大体三つほどに分けて作成します。

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ここで使用する項目がClump pointsです。

【Clump > Attribute Editor > Clump points > Density】

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Clump Points参考イメージ

Clump pointsはポイント一つに対して毛束が一束できるようなイメージです。

デフォルトの1.0だと大きな毛束が生成され、Densityを増やしてポイントの数が多くなるにつれて毛束が細かくなるような感じです。

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これらを三つのClump modifierに分けて行うことで、下の画像のような大きな毛束の中に小さな毛束が存在するような表現が可能です。

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Clump Noise

Clump Scaleの他によく調整する項目です。

普通のNoiseモディファイアで毛の質感やアホ毛を出すような使い方とは違い、Clumpされた髪の毛の上下、前後差を出すことが可能です。

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8. めり込み修正

お互いがめり込んでいる髪の毛を修正します。

ビューポート上ではあまり目立たなくてもレンダリングすると悪目立ちするため、やや面倒ではありますが処理しておくと綺麗な見た目になります。

ガイドを動かして修正可能な部分はなるべくガイドで調整を行い、難しい部分はスカルプトで手動調整となります。

手動の場合、Add ModifierからSculptレイヤーを追加します。やり方としては、分け目のところをFreezeブラシでなぞり、矢印のような前後のめり込み箇所を見つけて修正する等があります。

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☆ここでのポイント！

これ以降は、Sculptレイヤー以前のレイヤーは修正が難しくなると考え、なるべく形が定まってから最後にめり込み修正に入ることをおすすめします。（Sculptレイヤーで手動で動かした後、それ以前の数値をいじると髪の毛の制御が効かなくなることがあります。）

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9. スカルプト

一番最後にニュアンスを出したい箇所を手動でスカルプトします。

毛先の若干の跳ね感や、最終的なシルエット調整、ピンポイントでほしい髪の形状を作りたい時など、数値調整では難しい細かな部分を表現するためにこの工程をふみます。

シルエット、長さ調整後　↓

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10. モディファイアの追加②

Noiseモディファイアを追加し、Mask, Frequency, Maginitudeあたりを使用してアホ毛やパヤパヤする毛を表現します。

その他、自然な毛先を表現するためにcutモディファイアの追加で毛先を梳くこともあります。

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11. Transfer

髪型の固定を行います。AlembicなどでExportする際にも、Transferを行った髪の毛をExportすると良いかと思います。

Xgenの頭皮メッシュを表示して選択 > Ctrlを押しながらXgen Descriptionを選択 > DescriptionタブからTransferをクリック > 新しいDescriptionが作成される。

※オリジナルのDescriptionは削除しないこと。

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最後にaiStandardHairシェーダーを割り当てて完成です！（Maya viewport上の見た目）

Viewport上での見た目とレンダリングした際の見た目は少々異なるため、途中でレンダリングしながら最終形を整えていくのが良いと思います。

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髪の毛の作成で大事なポイントまとめ

最後に、上記で記載していない髪の毛作成の全体のポイントを箇条書きでまとめます。

・後戻りできるように作成すること（仕事で急な修正依頼等に対応できるようにするため）

・Descriptionはなるべく分けない→その分手数が多くなる

・Viewport上とレンダリング結果では見え方が異なるため、途中途中レンダリングして髪の毛を確認すること

・Density（全体の毛の量）は初めの方でなるべく調整する。あとで大幅に変えようとすると、すでに調整しているModifierの見た目に影響が出ることがある

・手動スカルプトはほんとに最後の調整で使用する

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おまけ

旧Xgen と IG の違いをいくつかご紹介します。

旧Xgen

×Primitive1本の編集ができない

×ペイントしたマップは手動でSaveしないと保存されない。.ptx形式　(落ちた時はAutosaveしたデータと差が生じるので悲劇)

〇ガイド線を移動できる

〇ガイド線の形状をコピペできる

・データは別途.xgenファイルとXgenフォルダに格納される

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IG　　　

〇Primiti(ve1本の編集が可能

〇ペイントしたマップは基本的に即自動保存。（.iff 形式 sourceimage内にxgenフォルダを作りその中に保存すると管理しやすい)

×ガイド線移動できない

×ガイド線の形状をコピペできない

・データはシーンファイルに内包される

・Collectionは不要

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これで、本記事は以上になります。

いかがでしたでしょうか。少しでもXgenヘア作成の助けになったら幸いです。

最初はとりあえずやってみて、自身の失敗から気が付くことも大事な学びであると思いますので繰り返し挑戦してみてくださいね。

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最後まで読んでくださりありがとうございました。

次回のブログもお楽しみに！

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