キャラクターアーティストになるには

September 26, 2024

Atsuo Ichimaru

Kakela Studiosの一丸です。

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今回は、主に学生の方に向けて「どうすれば3Dキャラクターアーティストになれるのか」についてお話してみようと思います。

私がCG業界に就職する前は、どういった作品が必要なのか、業界は一体どういったところなのか、労働環境はどんな感じなのかなど、業界の外からでは分からないことがたくさんあり、戦々恐々としていました。

当時の私と同じく不安を抱えている方に対して、不安な部分が少しでもクリアになれば幸いです。

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前提として私が考えるキャラクターアーティストとして必要と思われることについての話であり、他のアーティストや企業では違う考えになることは頭に置いておいてください。

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3Dキャラクターアーティストとは

3Dキャラクターアーティストの仕事とは、簡単に言えば「デザインを元に現実、あるいは空想上の人やキャラクターを衣装等も含めて3D化する仕事」です。

キャラクターデザイナーとは仕事内容が違いますが、デザインも含めて作って欲しいという依頼もあったりするので、必須ではありませんがデザインもできれば素晴らしいです。

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使用ソフト

仕事で主に使うソフトはMaya、Substance Painter、ZBrush、Photoshopになります。

特にPhotoshop以外の3つのソフトの習得は必須と言えると思います。

ただ各ソフトで使う機能は限られていると思うので、使わない機能の勉強は必要ありません。

「Blenderをメインで使っているけどMayaを使う場合は後で勉強する」という姿勢でも全然よいと思いますが、企業側が少なからず教育コストを払わなければならないことは念頭に置いておく必要があります。また、企業によっては採用障壁になる可能性もあります。

とはいっても就職に必要な作品、ポートフォリオの質が重要なのは言うまでもありません。ポートフォリオには応募したい企業の特徴にあった作品を入れることは絶対条件だと思います。

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作品

ではどのようにして作品のクオリティを上げていくのか、まずは自分の作品の分析が必要です。

この作品（過去のセミナー用の購入モデル）を例に分析してみましょう。

パット見であまりリアルではない印象です。

この実物の写真をみると筋肉同士の分かれ目はそこまで入っていないように見えます。

胸のSternumから出ている筋肉であるPectoralis Majorは、Deltoidの下に捻じれて収束するようにHumerusに繋がっているため、胸から真横に線が入ることはまずありません。

これはある程度解剖学を知っていれば、アーティスティックな感性ではなく理屈で改善できる問題です。

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このように、現状の作品と現実の資料を比べると、改善すべき点がいくつかあることが分かりました。知識はあるにこしたことはないですが、知識がなくても資料とよく見比べることで、変更すべき点や改善すべき点が出てくると思います。質感やマテリアル設定も、現実の資料との比較やレンダリングソフトのドキュメントを参照することで、改善点がみえてくるでしょう。特に、レンダリングソフトのドキュメントは大事なことがたくさん書かれてある場合が多いです。衣装やプロップについても同様です。

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最後に、ポートフォリオ内の作品についてですが、量よりも質が重要だと思います。採用する側としては、昔の作品を掲載するより、現時点で持てる知識を総動員した最新の作品、自身が思うクオリティの高い作品をまず見たいです。

また個人的な意見になりますが、作品制作時の感想文は全くもって要らないと思います。

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質問があれば以下の私のXにて受け付けます！（DMでは回答できませんのでご注意ください）

https://x.com/atsuoichimaru